ギャラリーに戻る

1/35 Ⅳ号戦車 F2/G前期型

2020年頃完成

1/35   Ⅳ号戦車  F2/G前期型 完成写真

作品説明

Sd.Kfz.161/1 「マークⅣスペシャル」 1942年秋 北アフリカ(と推定)

キットはグンゼ産業(現GSIクレオス)の絶版キット。2020年頃か、もう少し前に、完成済み塗装品を購入して、「AFV塗装の習作」として全面リペイントしたものです。

1994年に模型製作の空白期に入る前は、自分、AFVモデルは正直、苦手でした。一方、Ⅳ号戦車は、短砲身KwK37装備のD型から、シュルツェンで囲われたH型まで、自分が一番好きな戦車です。理由は、カックカクの角ばったデザインが格好いいと思っているのと、老骨に鞭打ちって、最後まで主力戦車の一角として戦い抜いた(戦後もしばらく戦い続けた)事実に心打たれたからです。

そのⅣ号戦車の1/35モデルの完成(ジャンク)品が、中古ホビーショップ店頭で「なかまになりたそうにこっちをみている」のを目にした瞬間、「組み立て抜きで塗装だけならいけんじゃね? AFV、いっちょトライしてみるか」と、背中を押されたのでした。

詳細写真

1/35   Ⅳ号戦車  F2/G前期型 写真1

このモデルには不可解な点があります。F2/G前期型とG後期生産型の特徴が同居しているのです。 KwK40 43口径 シングルバッフル型砲口制退機の戦車砲と、左右開きの車長ハッチ、車体前面に追加装甲無しはF2/G前期型の特徴。一方、予備転輪ラックと砲塔右側の覗視孔廃止はG後期生産型の特徴。極め付けはツインメリット・コーティング。正式化は1943年8月で、G型の生産は同年6月まで、正式化前にG型にも施工された可能性はあるとしても(実際、ドラゴンのG型キット用レジン製再現パーツが存在します)、最後期生産型に対してであり、F2/G前期型にはありえません。更に謎なのは、説明書も付属していたので、グンゼのキットで間違いないと思うのですが、フリマとかに出品されている同キットにツインメリット・コーティング加工は見られません(ついでに122番のデカールも見当たりません)。下地処理で研磨しようが何しようが剥離も欠けもしないので、パテ塗って加工したのではなく、元からあるモールドだと思うのですが。 調べても答えは得られそうになく、所詮はAFV塗装の習作なので、考証は放棄しました。

1/35   Ⅳ号戦車  F2/G前期型 写真2

塗装は黒立ち上げ、クレオス C39 ダークイエロー(サンディーイエロー)の2段階グラデーションですが、「単色=単調化をいかに回避するか」が課題であったため、明度差(それはむしろ控えめ)より、色相をブラウン気味に調色したカラーと、ウォッシングの拭き取り加減による黒ずみ主体で変化を表現しています。(砲塔上面の換気扇の周囲の黒ずみとか、再現不能の技が使われていたりします。) 
 
 砲塔の122番と車体の国籍マークはフリーハンド手描きです。自分、ヘビーなウェザリングスキルは体得していないのと、模型製作ブランク入り前、AFVに拙い技術でウェザリングをかけ過ぎた結果、台無しにした経験がトラウマになっており、あらためて見返すと、薄汚くはありますが、この当時既に「AFVは汚な過ぎず、キレイ過ぎない」という方向に傾きつつあったように感じられます。

1/35   Ⅳ号戦車  F2/G前期型 写真3

購入時、このモデルは刷毛塗りの2色迷彩、しかも、迷彩の境界線に段差が出来ている程のコッテコテの厚塗りで、そのままリペイント出来ず、平滑にするため研磨したところ、各ハッチのモールドが消失してしまい、これまた苦手なスジ彫りを余儀なくされました。

また、車外装備アクセサリーがほとんど無かったのですが、幸いタミヤからⅣ号戦車 車外装備品セットが販売されていたので、問題解決しました。仕上がり結果に対しては、色相をいじったり黒ずみに頼るより、明度差をもっと効果的に活かす方が、簡単・キレイ・それでいて単調化も回避出来たのでは、などの反省点はあれど、自分的には80点位は付けられます。「自分、AFVも案外、いけんじゃね?」と確かな手応えが得られたこの習作成功が、ギャラリーに掲載している他の全AFV作品の原点となっており、もしこのモデルに出会わなければ、これらAFV作品は製作されなかった可能性が高く、その点において感慨深い作品です。

1/35   Ⅳ号戦車  F2/G前期型 写真4

自分、前述の通りⅣ号戦車が一番推し戦車なので、2012年10月、ガールズ&パンツァー放映開始にどれだけ歓喜に打ち震えたことか。しかもキャラクター原案絵師は島田フミカネ氏(フミカネ氏の世界における「ズボン」姿ではないですが。ちなみにストライクウィッチーズも推しアニメの一つです。) 
PLATZのあんこうチーム Ⅳ号戦車D型キットも発売直後に購入。(製作時間取れないまま、既にエリクサー化、乗せるつもりだった「あんこうチーム ねんどろいどぷち」は、「ねんどろいどもあ Ⅳ号戦車 D型改(H型仕様)に取られてしまいました。)