1/72 F-104G スターファイター その1
1994年完成
作品説明
西ドイツ空軍機 JG71戦闘航空団「リヒトホーフェン」所属機 683D-8100号機 ウィットムンドハーフェン空軍基地 1965年
キットはMATCHBOX 1994年に模型製作が長い空白期間に入る直前に製作した作品です。クローゼット奥底から発掘した作品の一つで、ピトー管に右主脚と両翼端のミサイルがランチャーごと欠損しており、デカールは酷く褪色、透明部は黄ばみ通り越して茶ばんでおり、良好とは言えない状態でした。
F-104G導入国では、航空自衛隊機も含め、AIM-9は胴体下のカタマラン・ランチャーに装備、翼端はチップタンク装備がド定番でしたが、西ドイツ空軍のF-104Gは長いことAIM-9の胴体下装備を「滑走中、ハネ石でミサイル壊すかも」と拒み続け、ミサイルは翼端が定位置でした(1980年代以降の写真では胴体下装備がみられます)。
本機は飛行中のカラー写真(1965年撮影なのでコンピューター彩色白黒写真かも)が存在し、同機はミサイルは積んでませんが、空のランチャーを翼端に装備しています。模型製作再開後、HellerのF-104Gドイツ空軍機の翼端にはチップタンク装備と決めたので、こちらの作品はミサイル装備を再現したく、写真見て自作しましたが、F-104用は翼端に半分、覆いかぶさる同機種専用ランチャーのようで、他の戦闘機のAIM-9用に見られる、フランジ(縁の細いレール)は余計だったみたいです。
F-104の主脚はパイプ状ではなく、平面形状なので、欠損していた右主脚はプラ版で複製、主輪はキャスト複製はもったいなかったので、「おゆまる」で型取りし、エポパテで複製しました。
他にもピトー管は真鍮パイプで復元、キャノピー前縁に赤外線サイト追加、後部胴体左側面に熱交換器の換気口を開口(ルーバーの筋も一応、彫ってます)、機体後部背面航法灯の追加工作を加えています。
塗装は2色迷彩パターンが不正確だったのでリペイント、デカールは剥がさず「なぞり塗り」で再生したので、30年余り前のコンディションは維持していない、2023年11月完成のほぼ新作と言えるかもです。
詳細写真
MATCHBOXのキットの特徴はMIG-21MFにページに記載しましたが、「安いよ、早いよ」のお手軽廉価版キットとして、自分は重宝してました。これがキットのパッケージ、これG型ですよね?なんで米空軍機(どうしてこうなった)? でも箱背面にはこのドイツ空軍機の塗装指示イラストがありました(塗分けは不正確でしたが)。ディテールは省略というか、事実上、全く無いのですが、採寸して凸版印刷社「世界の傑作機」シリーズNo.103(なぜあと1号ずらさなかったのか?)F-104スターファイター の1/72図面と比べると、キャノピーが細く低いことを除けば、案外、正確であることが判りました。付属アクセサリーはサイドワインダーとそのランチャーのみで、チップタンクはありませんでした。
迷彩色は、グレーはクレオスC13 ニュートラルグレーを素直に使用しましたが、グリーンについては、ハセガワはC17 RLM71 ダークグリーン指定ですが、原色だと濃すぎる気がしたので、C54 カーキグリーンをベースに調色した独自色を使用、2段階グラデーション仕上げとしました。
空自のF-104Jは、翼端ミサイル・ランチャーを装備することは滅多にというか、ほぼなかったみたいですが、オプション装備としては存在し、そのクローズアップ写真を見たのですが、後端が鋭い楔形状をしていて、その部位が翼端灯になっていました。一方、本機の現存写真のランチャー後端は、どうみても普通のドーム状の翼端灯に見えるので、自作パーツも丸止め加工とし、楔形状にはしませんでした。
実はF-104、自分、ジェット戦闘機では一番好きな機種なのです。でなかったら、4機も作りません。理由はデザインも性能も「尖りまくって」いて、当時の技術で最大のパフォーマンスを得るため、削れるものは削りきった、研ぎ澄まされたイメージがあるからです。
しかもこの戦闘機、実戦で勝ち越した「箔付き」です。自分が調査した戦績は、1965年の印パ戦争におけるパキスタン空軍のF-104Aは、インド空軍機に対して確実と考えられる撃墜8機(内夜間戦果2機) この他に投降1機、相打ちとなった可能性大1機、未確認撃墜1機有り。この戦果に対し、被撃墜3機(MiG-21PFには0対2で敗北)。他に着陸失敗1機 ACM訓練中ピッチアップを起こして操縦不能になり墜落1機。「パキスタン防衛フォーラム」というサイトでも「(被撃墜と事故合わせて)最終的に5機喪失」との記述とも一致。wikipediaでは被撃墜9機と書かれてますが、時期がずれていますが、ヨルダン空軍のF-104Aが4機含まれているのでは(参戦したことは確かですが、戦果・損害ともに不明)、と考えられます。1965年9月には、ベトナム戦争中に、米軍のF-104Cが中国空軍の殲6(中国製MIG-19)に撃墜されていますが、1967年1月、台湾空軍 4機が中国空軍の殲6(中国製MIG-19)4機と交戦、1機撃墜 されましたが、2機撃墜(AIM-9B使用)したことによって、リベンジを果たしています。
空自のパイロットの「ロック岩崎」が、模擬空戦で米空軍のF-15から撃墜判定を勝ち取り、米軍パイロットに当時の空自の戦闘機中、The most troublesome fighterと言わしめたエピソードも有名ですね。
「ドイツの戦闘機はァァァァァァァアアア 世界一ィィィィーーーーッ!」(設計は米国ですがwww 少なくとも翼面荷重514kg/平方メートルは戦闘機としては世界一ですね。旅客機や輸送機にはこれを上回る機もザラにありますが。)