1/48 零式艦上戦闘機 五二丙型
2024年9月完成
作品説明
1945年 第203海軍航空隊 谷水上飛曹搭乗機
キットはタミヤ。搭乗員に加えて、地上員と司令っぽい人物フィギュアが6人も付属しながら安価な、お買い得キット。特徴的な撃墜マークの描かれた後部胴体と、その傍らに立つ谷水上飛曹の写真が2ショット現存する、説明不要なくらい超有名・人気の機体ですね。写真に写っている部位に剥げチョロは翼根フィレット上にのみ見られ、他の部位には確認できないので、キレイ目に仕上げる事にしました。
五二丙型はエンジン据置きで、武装・防弾マシマシによる運動性凋落が語られる事が多いですが、以前どこかで「バーっと打てて良いと、搭乗員には歓迎された。」と書かれている記事を目にした記憶があります。射線5本、うち3本が威力十分にして発射速度が高い13mmによる弾幕射撃は、個人的にある意味、当時の日本戦闘機最強武装と思え、この強武装はもっと積極的に評価されるべきと考えます。(でも自分、零戦で一番好きな型を問われれば二一型と即答しますけど。理由は単純、その頃は間違いなく勝っていたから。同じ理由で一式戦隼も一型が好き。だから「荒野のコトブキ飛行隊」も好き。隼一型の2枚プロペラとか、オイジー式筒形照準器とか、レトロ装備も逆になんか、刺さります。あのゲーム「大空のテイクオフガールズ」は自分、結局プレイすることなく、いつのまにかサ終になってしまったようですね。当時も今も自分、「艦これ」(一応クォータリーランカー、甲提督のガチ勢。重課金者以上、廃課金者未満)と、「ガールズ&パンツァー戦車道大作戦」(軽課金者エンジョイ勢)の他に手を伸ばす時間的余裕、全く無かったとはいえ、残念です。その代わりアニメ円盤は買いました。あの空戦描写(イサオの震電の機動を除く)はかなり深い考証が加えられていたっぽいし、それに加えてザラが実にえちえちとしていて、、、、いかん、激しく脱線しました。ちなみに好きと言いながらその2機種とも模型製作していないのは、どちらもマルシンの1/48ダイキャスト・ディスプレイモデルを持っているからです。)
話を戻します。五二丙型の写真は数多く残っていますが、頭部後方防弾ガラスを確認出来た機体が一機もありません。この防弾ガラスは55mm厚、元のヘッドレストの前に取り付けられ、さらにその前にそれなりの厚みのあるクッションが付いていたらしいので、単純に邪魔だったのではないでしょうか?
追加工作は以下の通り
全面リベット加工、加えて部分的に外版のベコボコ表現。エンジンにプッシュロッドとプラグコード追加、風防正面ガラス背後に防弾ガラス、ガンサイトのリフレクター追加。13mm機銃機関部ディテール追加、スロットルレバー追加、ブレーキホース、主脚位置表示バー追加。20mm機銃銃身とピトー管をローバルRで地塗りしブルー液で黒染めした自作金属パーツに交換(13mmはキットのパーツ)、主翼上面航法灯追加、翼端灯レンズと尾灯レンズ透明パーツ化、フラップ内側のリブ、尾輪引き込み部のゴムクッション追加。
詳細写真
谷水上飛曹がお顔を右前方に向けているので、飾るのは本来、こちら向きでしょうか。パッケージイラストも右側面晒してますし。谷水上飛曹はイケメンですが、このキットのフィギュアは十分、イケメンなので、美容整形加工はせず、右手が操縦桿にかかるように加工しただけです。スロットルレバー追加してますが、左手をそこまで伸ばすのはメンドーで見送りました。
塗装色は、クレオス C15 暗緑色(中島系)を使用。中島系は三菱系、川西系より色味が濃く、明度が低いですが、現存零戦の展示機の濃緑色と色調、明度ともにほぼ同じに見えるので、良い塗料だと思います。なお、現存白黒写真をコンピューター彩色すると、もっとドス黒くなるようです。一体、何が正解なのやら。雷電のところで書いた、銀立上げ逆グラデーション手法で塗装しました。
エンジンカウルはクレオスC125 カウリング色に青味増し艶アリ仕上げ、明色でモールドをハイライトが大正解。
翼上面の剥げチョロはほぼ無し。ライトグリーンでウォッシング。
なぜか皆さんスルーされてますが、この機体は後部胴体下面に、被弾痕を塞いだと見られるパッチが後方よりに円形のもの3枚と、前方よりに四角いもの一枚、ハッキリ写真に写ってます。兵士だって名誉負傷賞とか戦傷賞とかあるので、このパッチはこの機体にとっては勲章みたいなもの、これらの再現省略は、自分にはありえない事、アルミホイル貼って再現しました。写真では後方の円形パッチは周囲と同色、前方の角形パッチは明るくて周囲から浮いているので、無塗装と判断しました。
なお、勲章と申し上げましたが、一式陸攻隊では被弾痕を塞いだパッチを「膏薬」(湿布のこと。当時既にあったのですね)と呼称し、それが沢山貼られているのはみっともないので、山本長官をお乗せする機体は膏薬の少ない機体を選んだと書かれた記事を読んだ記憶があり、まぁ、無いに越した事はないものであったのでしょうね。
ところどころベコボコ表現も加えたのですが、この機体側面も随所ベコっているのですが、写真では全然視認できませんね。(お分かりになられただろうか、日の丸の上の方の前後とかが、少し窪んでいるのが。)
主翼上面のベコボコ表現は少し視認出来ますね。
冒頭記載の通り、エンジンカウルは脱着可能にしています。プラグコードはリアルビニールコードの最も細いものを使用しましたが、それでも太かったので、次回(があれば)は極細のミシン糸を使います。プッシュロッド以外にもリング状のガードフレーム、キャブレターインテーク、エンジン架のパイプフレームの一部、13mm機銃銃身(主翼パーツをキャスト複製して使用)を取り付けてディテールアップしています。
自分にとっては、旧日本海軍機のこれまでの集大成的作品になりました。これで購入済みの造形村1/48 震電に取り掛かる準備万端、、、、なのですが、先に作りたいキットが文字通り山積みで、一体、いつになることやら。震電、絶対に死ぬまでには製作すると、ここに誓います。